いつものチャーハンや炒め物に「香味ペースト」を入れるだけで、驚くほど本格的な中華の味わいになりますよね。
でも、いざ使おうと思ったときに「切らしてた!」と気づいて困ったことはありませんか?
実は、香味ペーストがなくても代用できる調味料は意外と多く、市販品や手作りレシピでその風味をしっかり再現することができます。
この記事では、香味ペーストの代用品として使える市販調味料や、自宅で作れる簡単な代用レシピまでをわかりやすく紹介します。
分量の目安や料理との相性もまとめていますので、「あの味が欲しい!」というときの参考にしてくださいね。
香味ペーストが手元にない!そんなときの対処法は?
香味ペーストの主な特徴と風味
香味ペーストは、味の素の「Cook Do® 香味ペースト」シリーズに代表される中華系の調味料です。
ペースト状でスプーンですくって使えるタイプが多く、肉のうまみ・にんにくやねぎなどの香味野菜の風味・ごま油のコクがバランスよく溶け込んでいます。
料理に加えるだけで味が決まりやすいため、「あと一品」にも重宝される便利アイテムです。
特に次のような特徴があります:
項目 | 内容 |
---|---|
主な風味 | 肉エキス(鶏・豚)+香味野菜(にんにく・ネギ油など)+ごま油 |
形状 | ペーストタイプ(炒め物やスープに溶けやすい) |
使い道 | チャーハン、野菜炒め、スープ、焼きうどんなど |
味の特徴 | コクが深く、ガツンとしたパンチのある中華風味 |
市販のものはチューブ式やボトル式で使いやすく、保存性も高いのが魅力です。
なぜ代用品が必要になるのか?
香味ペーストを常備している家庭は少ないため、
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いつの間にか使い切っていた
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冷蔵庫に入っていると思ったらなかった
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近くのスーパーに置いていない
といったシーンはよくあります。
また、「味は好きだけど使い切る前に賞味期限が来る」「もう少しあっさり仕上げたい」といった理由で、他の調味料で代用したい人も多いようです。
そこで次のセクションからは、香味ペーストの代わりになる市販の調味料を厳選して紹介していきます。
市販の香味ペースト代用品|おすすめ5選
香味ペーストが手元にないときでも、代わりになる市販の調味料は意外と豊富にあります。
ここでは、風味や使いやすさの点で特に代用に適した5つの調味料を厳選して紹介します。
代用品の比較一覧表
代用品名 | 特徴・ポイント | 味の傾向 | 向いている料理例 |
---|---|---|---|
創味シャンタンDX | 香味ペーストと同系統の中華万能調味料。ほぼ同じ風味。 | コク・旨味が濃厚 | チャーハン、炒め物、スープ |
ウェイパー | シャンタンとほぼ同じ成分構成。代用品として非常に優秀。 | まろやか+深み | 煮込み料理、野菜炒め |
鶏ガラスープの素 | 手軽で常備率も高い。香味野菜を足せば風味アップ。 | あっさり系 | 中華スープ、餡かけ |
中華あじ | 粉末で使いやすく、クセが少ない。幅広く使える万能型。 | まろやか | スープ、オムレツ、鍋物 |
Cook Do® 香味ペースト(別味) | ガーリック系・XO醤風など味のバリエあり。代用というより別の味変。 | ガツン系 | 焼きうどん、スタミナ系炒め物 |
創味シャンタンDX|最も近い万能中華調味料
「香味ペーストと味が近い調味料は?」と聞かれて最も多く挙がるのが創味シャンタンDXです。
もともとウェイパーと同じ会社で作られていた中華ペーストで、にんにくやねぎ、ごま油の風味がしっかりと再現されており、代用としてほぼ問題ありません。
ペーストタイプとチューブタイプがあり、香味ペーストと同じ感覚で使えます。
🔹 代用ポイント:香味ペーストとほぼ同量でOK。加熱調理がより合う。
ウェイパー|香味ペーストと同系統の中華調味料
ウェイパーは創味シャンタンDXと非常に似た中華ペーストで、豚骨や鶏ガラ、香味野菜の旨味が濃縮されています。
香味ペーストよりややまろやかで甘みも感じられる風味が特徴。
香味ペーストの代わりとしては申し分なく、コクを重視した料理におすすめです。
🔹 代用ポイント:スープ・炒め物にそのまま使える。香味ペーストと同じ感覚でOK。
鶏ガラスープの素|家庭に常備されている手軽な選択肢
粉末状の鶏ガラスープの素(味の素など)は、どの家庭にも1つはある定番調味料。
これににんにく・しょうが・ねぎ油などを加えることで、香味ペーストの風味を再現することができます。
即席感はややありますが、さっぱりした味わいが好きな方にはおすすめです。
🔹 代用ポイント:香味ペースト大さじ1に対して鶏ガラスープ大さじ3+香味野菜追加で再現度アップ。
中華あじ|粉末タイプで幅広く使える万能調味料
味の素「中華あじ」は、鶏・豚エキスに加えてオイスターソースなどがブレンドされた汎用性の高い中華だし。
香味ペーストに比べて控えめな風味ですが、どんな料理にも合わせやすいのが魅力です。
香りのパンチは弱いので、にんにくやごま油を追加するとより近づきます。
🔹 代用ポイント:やや多めに使い、香味野菜で調整。
Cook Do® 香味ペースト(別味)|味変としても活躍
意外と盲点なのが、同じ「香味ペースト」シリーズの別味(XO醤風味・ガーリック味など)を代用に使う方法です。
元々が同じカテゴリの製品なので、ベースは共通しています。
もちろん「元の味とは違う」仕上がりにはなりますが、代用というより“応用”としてアリだと思います。
🔹 代用ポイント:味は変わるが、手軽にパンチのある味付けにできる。
代用調味料の使い方と分量比較
香味ペーストの代用品を使う際には、それぞれの味の濃さや風味の違いを考慮して分量を調整することがポイントです。
ここでは、香味ペースト大さじ1を基準にした代用分量と、風味の特徴・相性の良い料理の傾向を表でまとめました。
香味ペースト大さじ1に対する代用量の目安表
代用品 | 分量の目安 | 味の濃さ | 補足ポイント |
---|---|---|---|
創味シャンタンDX | 大さじ1(同量) | ◎ 濃いめ | 香味ペーストと最も近く、そのまま置き換えOK |
ウェイパー | 大さじ1(同量) | ◎ ややマイルド | 甘みとまろやかさがあり、煮込みやスープ向き |
鶏ガラスープの素 | 大さじ2〜3 | ◯ あっさり | 香味野菜(ねぎ・にんにく)を追加すると再現度アップ |
中華あじ | 大さじ2〜3 | ◯ まろやか | オイスターソースやごま油を足すとコクが出る |
香味ペースト(別味) | 大さじ1 | △ 味変向き | 元と同じ味ではないが、パンチのある風味が活きる |
🔍 ポイント:粉末調味料を使う場合は、水分量に注意して仕上がりを調整しましょう。
味の傾向と料理との相性早見表
代用品ごとに、「どんな料理に向いているか」「香味ペーストとはどの程度近いか」をまとめました。
風味の強さ・特徴・料理ジャンルの相性を押さえておくと、失敗しにくくなります。
代用品 | 香味ペーストとの近さ | 風味の特徴 | 向いている料理 |
---|---|---|---|
創味シャンタンDX | ◎ 非常に近い | にんにく+動物系+ごま油のコク | 炒め物、チャーハン、ラーメン |
ウェイパー | ◎ かなり近い | 少し甘め、まろやか | 煮物、スープ、雑炊 |
鶏ガラスープの素 | ◯ 基本的な旨味 | あっさり+塩味ベース | 中華スープ、炒め野菜、あんかけ |
中華あじ | △ やや遠い | ソフトでバランス型 | 和風寄り中華、鍋、和え物 |
別味香味ペースト | △ 変化球的代用 | ガーリック強め、XO醤風など | 焼きうどん、スタミナ料理 |
💡 代用のコツは「足りない風味を足す」こと。
たとえば鶏ガラベースなら、にんにく・ごま油・ねぎ油などを加えることで、かなり本格的な味に近づけられます。
香味ペーストの味を手作りする方法(簡単レシピ)
「市販の代用品がない」「できるだけ無添加で作りたい」——そんな方には、香味ペーストの風味を自宅で再現する手作りレシピがおすすめです。
シンプルな材料で作れる上に、風味の調整も自由自在。冷蔵庫にあるもので手軽に挑戦できます。
材料例(約100ml分)
材料 | 分量 |
---|---|
鶏ガラスープの素(顆粒) | 大さじ2 |
おろしにんにく | 小さじ1 |
おろししょうが | 小さじ1/2 |
ごま油 | 大さじ1 |
サラダ油(香りを中和) | 大さじ1 |
醤油 | 小さじ1 |
オイスターソース(お好みで) | 小さじ1 |
長ねぎのみじん切り(青い部分でもOK) | 大さじ1 |
作り方の手順
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小鍋にごま油とサラダ油を入れ、弱火にかけて香りを出す
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おろしにんにく・しょうが・長ねぎを加え、焦がさないようにじっくり炒める
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火を止めて鶏ガラスープの素、醤油、オイスターソースを加え、全体を混ぜ合わせる
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粗熱が取れたら保存容器に移して完成!
🔹 味の調整はお好みでOK。パンチが欲しいときは黒こしょうや中華スパイスを追加しても◎
保存と活用のコツ
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保存期間の目安:冷蔵で約1週間(密閉容器に入れて)
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冷凍保存も可能:製氷皿で小分けにして凍らせると使いやすい
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使い方:香味ペーストと同様に、炒め物・スープ・麺類などに小さじ1〜で加えるだけ!
💡 香味油を作る感覚で、風味だけでなく香りを立たせたい料理にも便利です。
料理別おすすめ代用品とアレンジ法
香味ペーストの代用品は、料理によって相性の良し悪しがあります。
ここでは、代表的な料理ジャンルごとにどの代用品が適しているか、またより本格的に仕上げるための一工夫を紹介します。
チャーハン・炒め物|香ばしさとコク重視
おすすめ代用品 | 創味シャンタンDX、ウェイパー |
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炒め物は強火で一気に仕上げるため、ペースト状の調味料が溶けやすく香りが立ちやすいのがポイント。
特に「創味シャンタンDX」や「ウェイパー」は香味ペーストと同様、コクのある味付けができ、失敗しにくいです。
🔹 プラス一工夫:仕上げにごま油をひとまわし。香りと風味が一段階アップ。
スープ・煮込み|やさしい旨味とコクが決め手
おすすめ代用品 | 鶏ガラスープの素、中華あじ |
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スープ系には粉末タイプの調味料が馴染みやすく、香味野菜の追加で再現度が高まります。
鶏ガラスープはあっさりしがちなので、ねぎ・にんにく・しょうがを炒めてから加えるのがおすすめ。
🔹 プラス一工夫:オイスターソースや醤油を加えると、味に奥行きが生まれます。
焼きうどん・焼きそば|濃いめ&パンチの効いた味が◎
おすすめ代用品 | 香味ペースト(別味)、創味シャンタンDX |
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パンチのある味が求められる焼きうどんや焼きそば系は、にんにく・香味油がしっかり入った調味料が活躍します。
XO醤風やガーリック風味の香味ペースト(別味)は、味にインパクトが欲しいときの強い味方。
🔹 プラス一工夫:具材に豚バラやにらなど、香味ペーストと相性の良い食材を加えて。
和風アレンジ料理|控えめな旨味を活かす
おすすめ代用品 | 中華あじ、鶏ガラスープの素 |
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例えば、和風オムレツや炊き込みご飯に香味ペーストを使いたい場合は、主張が強すぎない中華あじや鶏ガラスープの素が適任です。
和素材とのバランスを崩さないよう、風味は足しても引き算する感覚で調整しましょう。
🔹 プラス一工夫:白だしやみりんを加えて、和風のやさしさをキープ。
よくある質問(FAQ)
香味ペーストの代用について、読者の方からよくある疑問をQ&A形式でまとめました。
調理中に迷いやすいポイントや、使い方の工夫にもお答えします。
Q1. 創味シャンタンと香味ペーストはどう違いますか?
A. どちらも中華風の万能調味料ですが、香味ペーストは香味野菜(にんにく・ねぎ)の香りとごま油の風味が強く、よりパンチのある味付けが特徴です。
一方、創味シャンタンはよりベーシックな中華だしに近く、甘みやまろやかさがやや強い傾向があります。
料理によってはその違いが味の決め手になることもあるので、好みや用途で使い分けましょう。
Q2. 鶏ガラスープの素だけで代用できますか?
A. 可能ですが、香味ペースト特有の香りやコクはやや不足します。
にんにく・しょうが・ごま油などを追加することで、かなり近い風味に調整できます。
あっさり仕上げたいときや、あくまで「ベース」として使うなら十分に代用可能です。
Q3. 香味ペーストの代用に向かない調味料はありますか?
A. はい。例えばコンソメやビーフ系スープの素は洋風の風味が強く、中華料理には合いにくいです。
また韓国の「ダシダ」も牛肉風味が中心なので、香味ペーストの代わりに使うと韓国風の仕上がりになってしまうことがあります。
Q4. 手作りの香味ペースト風調味料はどのくらい保存できますか?
A. 冷蔵庫で保存する場合は約1週間程度が目安です。
香味野菜を使用するため傷みやすい傾向があるので、なるべく早めに使い切ることをおすすめします。
冷凍保存すれば1か月程度持たせることもできます。製氷皿で小分けにすると使いやすくなります。
Q5. 代用品で味が濃くなりすぎた場合はどうすればいい?
A. 醤油やペースト調味料は塩分や旨味が強いため、入れすぎると濃くなりがちです。
対処法としては、水や無塩のスープを加える、具材(野菜や豆腐など)を追加して味を薄めるなどがあります。
また、味見しながら少しずつ加えるのも失敗しないコツです。
まとめ|香味ペーストの代用品で料理の幅を広げよう
香味ペーストがないからといって、中華料理の味付けをあきらめる必要はありません。
今回ご紹介したように、創味シャンタンDXやウェイパーといった市販の中華調味料はもちろん、鶏ガラスープの素や中華あじのような粉末タイプでもしっかり代用可能です。
さらに、にんにくやしょうが、ごま油などを組み合わせれば、自宅でも簡単に香味ペースト風の味わいを手作りすることができます。
✅ 香味ペーストの代用品を使うメリット
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手軽に本格的な中華風の味付けができる
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家にある調味料でアレンジ可能
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味の調整がしやすく、料理に合わせた使い分けもできる
香味ペーストを切らしていたり、わざわざ買いに行けなかったりしても、冷蔵庫や調味料棚をのぞけば代用品のヒントが見つかるかもしれません。
ぜひこの記事を参考に、ご家庭の中華レシピをより手軽に、そしておいしく仕上げてみてくださいね。