震度・マグニチュードとは?2つの違いをわかりやすく解説!

地震アラートの画面 サイエンス

日本は世界的に地震が頻発する国の一つで、地震に関連するニュースが日常的に報じられています。

地震を測定するためには「マグニチュード」と「震度」という二つの尺度が用いられます。 皆さんは、これらの尺度の違いをご存知ですか?

マグニチュードは地震の全体的な規模を示す指標です。 一方、震度は特定の場所で感じる地震の揺れの強さを示します。

そして地震には、「P波」と「S波」という異なる種類の波が含まれています。

P波は速い速度で伝わる初期の波で、地震発生後すぐに検出されます。対照的に、S波はP波よりも遅く到着するものの、感じられる揺れはより強力です。

これらの概念についてもう少し詳しく見ていきましょう。 マグニチュードと震度の基本的な違い、そしてP波とS波の性質について詳述します。

マグニチュードの説明

地震は地下で発生し、その影響が地表にもたらされ、被害を引き起こすことがあります。 地震が発生する位置を震源と呼びます。

マグニチュードは震源で発生する地震の強さを数値で表すものです。 この値は「M」を用いて表され、特定の単位は使用されません。

どの地震にもマグニチュードは一つだけ指定されます。 例えば、1923年の関東地震はM7.9、2011年の東日本大震災はM9.0が記録されました。

マグニチュードが1上がると、地震のエネルギーは約32倍になります。 つまり、M7.0の地震とM9.0の地震では、地震の強さが約1000倍異なるということです。

震度について

地震の揺れは震源から地表へと伝わります。 震度は、地表の特定の地点で計測された揺れの強さを数値で示します。 この数値は観測地点によって異なることがあります。

震度は0から7までの11段階で表されますが、震度9などは存在しません。 一般に、地震の観測地点から遠くなるほど震度は小さくなります。

1995年の阪神・淡路大震災後に導入された「弱」と「強」の区分は、地震の被害の範囲をより正確に反映するためです。

震度0は地震の揺れが計測器には記録されるものの、人間が感じることのできない非常に弱い揺れを指します。

震度8が設定されていないのは、過去の観測データに基づき、震度7を最大値とし、それ以上の揺れが不要とされたためです。

このように震度は地震の具体的な影響を評価する上で重要な指標です。

マグニチュードと震度の違いについて

マグニチュードと震度の区別は明確ですが、どちらも地震の測定に関連する重要な指標です。

マグニチュードは地震の全体的な大きさを示す値で、地震のエネルギーの総量を表します。 対照的に、震度は地震が観測された特定の場所での揺れの強さを示す値です。

同一の地震でも、マグニチュードは一定ですが、震度は観測地点ごとに異なるため、多岐にわたる数値が記録されます。 マグニチュードは具体的な数値(例:7.9、9.0)で表されるのに対し、震度は0から7までのスケールで示されます。

マグニチュードと震度の相関は、震源地からの距離によっても左右されます。 震源地近くでは、高い震度が観測されることが一般的で、遠くなるほど震度は低くなります。

地震発生時、地面には初期の軽い揺れと後に続くより強い揺れが生じます。 初期の軽い揺れを示すP波はS波より速く進み、この二つの波の到着時間の差を利用して震源地の位置を特定することができます。

緊急地震速報では、P波とS波の到着時間差を活用し、大きな揺れが到着する前に警報を発することで、迅速な対応を促します。

まとめ

地震が震源地で発生すると、その影響は地表に伝わり、その揺れは地上の観測地点で震度として測定されます。

地震の本体の大きさ、すなわちそのエネルギーの規模はマグニチュードで表され、一つの地震に対しては一つの値が割り当てられます。

現代の技術では、スマートフォンを利用した緊急地震速報システムが普及し、大きな地震が発生した際には速やかに警報が発信されますが、震源地が非常に近い場合には警報が間に合わないこともあります。

そのため、地震の初期の揺れを感じた瞬間に即座に安全な行動を取ることが極めて重要です。

地震の予測は難しいため、常日頃からの準備が自分や家族を守るための鍵となります。この準備には、地震の基礎知識の理解と適切な対応策の意識が不可欠です。

 

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