調理方法は比較的シンプルですが、時には味付けが物足りなく感じることもあります。このような時、家族からの批判も受けがちですね。この記事では、そんな時に役立つ肉じゃがの味を調整する技を紹介します。是非お試しを!
味が薄い肉じゃが、どう対処する?
肉じゃがの風味が薄く感じる原因は大きく分けて三つです。
煮汁そのものが薄味
煮汁は問題ないが具材に味が浸透していない
煮汁が少なすぎる
まずは、煮汁の状態を確認して、必要に応じて対応しましょう。
煮汁の風味が薄い場合
煮汁を少量すくって味を見てみましょう。もし薄いと感じたら、さらに調味料を加えて調整します。出汁の風味は感じられますか? 出汁の風味が足りない場合は、顆粒や粉末の出汁を小さじ1追加するのが良いでしょう。その後、再度味を見て、まだ何かが足りなければ、醤油、砂糖、みりんを同量混ぜ合わせたものを少しずつ加えてください。市販の「すき焼きのタレ」も便利です。また、ない場合は「めんつゆ」も代用できますが、甘味が不足しているため、砂糖やみりんを追加する必要があります。
具材に味が染みていない場合
煮汁にしっかり味があるにも関わらず、具材に味が浸透していない場合は、時間をかけてゆっくり味を染み込ませることが大切です。急激に冷ます方法では味は染み込みません。したがって、煮汁がゆっくり冷めるように放置しましょう。保温をしながらゆっくり冷ますのも効果的です。
煮汁がほとんどない場合
そもそも具材が煮汁に浸かっていなければ、味は染み込みません。煮汁が不足している場合は、更に煮汁を足し、ゆっくりと冷ますことがポイントです。
味付けがうまくいかなかった場合
味付けに手こずっているうちに、味がおかしくなってしまうこともあります。そうした場合、まだ具材に味が染みていなければ、味付けをやり直すことができます。煮汁の味付けを一から作り直し、具材に新しい煮汁を加えて煮込み、そして冷まします。肉じゃがの味付けは、基本的に醤油、みりん、酒、砂糖を等量で入れることから始めましょう。お好みに合わせて、出汁でコクを出すのも一つの方法です。
肉じゃがの風味を深める秘訣
バター
バターは、肉じゃがにまろやかさとコクを加えるのに最適です。特に醤油と組み合わせることで、味の深みが増します。さらに、バターを少し加えるだけで、ジャガイモが崩れにくくなる効果もあります。4人前には約5gを目安にしてくださいが、多く使いすぎると味が濃くなりすぎるので注意が必要です。
ブイヨンとコンソメ
ブイヨンやコンソメを使うと、肉じゃがにさらに旨味とコクが加わります。これらは牛骨、鶏ガラ、香味野菜、スパイス、ハーブから取れたダシで、洋風の味が強まりすぎないように適量を心掛けましょう。ブイヨンはシンプルなダシとして、コンソメはより完成されたスープの素として使います。
味噌
和食の定番である味噌は、肉じゃがに独特の風味と旨味を加える隠し味としても効果的です。味噌を加えた後は、高温で煮すぎないように注意して、じっくりと火を通しましょう。
はちみつ
はちみつは、砂糖の代わりに使うと、肉じゃがに優しい甘みとつやを与えます。肉や玉ねぎとの相性も良く、煮込むことで味がよく染み込みます。
ケチャップ
ケチャップは、酸味と甘みを肉じゃがに加え、味の統一感を出す隠し味として有効です。ケチャップのグルタミン酸が料理を引き立てますが、その洋風な味が強調されるので、量には注意が必要です。
ウスターソース
ウスターソースを加えると、肉じゃがに辛味と独特の甘酸っぱさが加わり、自然な旨味が増します。しかし、強い風味なので、使いすぎには気をつけてください。
オイスターソース
オイスターソースは、主に中華料理で用いられることが多いですが、肉じゃがにも深みと豊かな旨味を与えることができます。その濃厚な味わいは、少量で大きな変化をもたらします。
焼き肉のたれ
焼き肉のたれは、肉じゃがに使うと、旨味と複雑な味わいが料理をさらに美味しくします。ただし、その味の主張が強いため、加える量を考慮することが重要です。
お酢
お酢を少量加えると、肉じゃがの味が引き締まり、全体のバランスが整います。米酢や黒酢など、さまざまな種類のお酢が使用可能ですが、多用すると味が支配されてしまうので控えめにしましょう。