庭でシソを育てる際の注意点:避けるべき2つの主な理由

プランターの紫蘇(大葉) ライフ

最近は物価が上昇し、野菜の価格も高騰しています。そのため、スーパーで買い物をする際には高い価格に驚いて、購入を見送ることがしばしばあります。特に、ネギやシソのような香味野菜は手に取ることを躊躇することが多くなっています。

しかし、料理にこれらが欠かせない場合もあり、仕方なく購入することもあります。

そんな時、「家庭菜園を始めようかな」と思い立ち、手軽に育てられるシソの栽培に挑戦しようと思い立ちました。シソは栽培が容易な植物として知られていますが、庭に植える際には注意が必要な点がいくつかあります。

庭でシソを育てるべきでない2つの理由

シソは家庭で容易に育てられることが多いですが、庭に植えることには反対意見も多いです。

その理由は以下の2つです。

①強い繁殖力が問題となることがある

シソは非常に生命力が強く、花が咲き種ができると、落ちた種から意図せずに他の場所にも芽が生え、勝手に増えてしまいます。気がつけば庭中がシソだらけになることも。

②害虫の発生

シソは様々な害虫を引き寄せることがあります。特にヨウトウムシは夜間に活動し、シソを含む多くの葉物野菜を食べ荒らします。この虫がシソに付くと、他の植物にも被害が及ぶ可能性があります。さらに、アブラムシやバッタなど他の害虫も発生しやすくなります。

シソを栽培する際は、これらの点を考慮し、虫除け対策をしっかりと行うことが重要です。

シソの家庭栽培の基本

シソの繁殖力の強さと害虫への誘引性があるため、庭への直接植栽は避けるべきです。この問題に対処する方法として、シソを家庭で栽培する際は鉢植えやプランターを活用することが推奨されます。これにより、種が無計画に広がるのを防ぎ、害虫の管理も容易になります。

家庭でのシソ栽培には、コンクリート面上に置かれた隔離された容器が最適です。

プランターでのシソ栽培の手引き

シソの栽培に適した時期や方法について解説します。

種まきの適期

シソの種は、春から初夏にかけて(4月~6月)が種まきに最適な時期です。適量の土で軽く覆い、日光が十分に当たる場所に置くと、1?2週間で芽が出始めます。

適した用土

シソは土質を選ばず育つため、市販の野菜用培養土で十分です。

日光への露出

シソは光を好む植物ですが、直射日光が長時間当たると葉が焼けることがあります。特に夏場は、日差しの強い中で葉を保護することが重要です。

水やりの注意

シソは適度な水分を必要としますが、土壌が湿りすぎると病気の原因となるため、水は控えめに。排水が良好な状態を保つことが肝心です。

適切な肥料の使用

シソは適切な栄養補給が必要ですが、過剰な肥料は逆に害虫の誘引を招くことがあります。春から初夏にかけては肥料を多めに与えることが望ましく、月に1~2回の施肥を目安にします。

青シソと赤シソの栽培:同じ場所に植えないべき理由

シソ栽培の計画を立てる際、注意すべき重要なポイントがあります。多くの野菜はシソと共に問題なく栽培できますが、「青シソ」と「赤シソ」は同一の場所での栽培を避ける必要があります。

見た目が似ているため一緒に植えても大丈夫そうに思えますが、実はこれらのシソを近接させると、交雑が発生しやすくなります。交雑とは異なる種同士が混ざり合い、新たな雑種を生成する現象を指します。

交雑によって生じたシソは、元の種類とは異なる特性を持ち、以下の問題が発生します:

シソ特有の風味が失われる
青シソと赤シソの色が混ざり、その鮮やかさが失われる
一度交雑すると、元の特性に戻すことが非常に困難

このような理由から、青シソと赤シソは交雑を避けるために離れた場所で栽培することが推奨されます。また、年ごとに植え替えを行うことで交雑の問題を避けることも可能です。

紫蘇の由来

ところでなぜシソは「紫蘇」と呼ばれるのでしょうか? その名前の由来にはいくつか説がありますが、特に有力なのは次の話です。中国で蟹を食べ過ぎた若者が食中毒になり、命を落としかけた際に紫色の薬草を煎じたものを飲ませたところ、見事に回復したことから「紫の復活する草」という意味が込められたとされています。

シソの花言葉

シソの花言葉は「善良な家風」と「力が蘇る」です。これらはシソの強い繁殖力や、栄養が豊富であり、高い抗菌作用を持つことから連想されます。また、「力が蘇る」はその語源にも通じ、非常に意味深い花言葉です。

まとめ

シソを家庭で栽培する際は、次の点に注意しましょう:

「こぼれ種」による無計画な繁殖を防ぐため、地植えではなくコンクリート上のプランターで栽培する
害虫の予防と駆除を徹底する
青シソと赤シソは交雑を避けるために別々に栽培することが望ましい

これらのポイントを守ることで、美味しく、健康的なシソの栽培が可能です。

 

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