ChatGPTで画像が生成されない?「Processing image…」表示の原因と対処法

テクノロジー

ChatGPTで画像を生成しようとしたとき、「Processing image. Lots of people are creating images right now…」というメッセージが表示されたまま、いつまで経っても画像が出てこない──。そんな経験をしたことはありませんか?

最近、SNSや掲示板などで「画像生成が止まったまま進まない」「無料プランだから制限されているの?」といった声が急増しています。とくに無料ユーザーの間では、この現象に戸惑う人が少なくありません。

この記事では、ChatGPTで画像生成が進まない原因をはじめ、実際の検証結果やユーザーの声、そしてスムーズに使うための具体的な対処法までを、わかりやすくまとめました。対策を知っておくことで、待ち時間や不具合に振り回されず、より快適にChatGPTの画像生成機能を活用できるようになります。

ChatGPTで画像生成が進まない?よくある現象とその背景

「Processing image…」のエラーとは?表示される英文の意味

ChatGPTで画像を生成しようとした際に表示される英文、

「Processing image
Lots of people are creating images right now, so this might take a bit. We’ll notify you when your image is ready.」

この英文メッセージは、直訳すると「現在、多くのユーザーが画像を生成しているため、処理に少し時間がかかるかもしれません。画像が完成したら通知します」という意味になります。つまり、OpenAIの画像生成サーバーが混雑しており、リクエストの処理が遅延していることを示すものです。

しかし、数分待っても何の変化もなく、画像が表示される気配がまったくないというケースも少なくありません。この状態が続くと、「これってバグ?」「自分だけ?」と不安になる方も多いでしょう。


無料ユーザーに多い?画像生成が止まるケースの傾向

特に無料プランのユーザーからは、「画像がまったく生成されない」「リクエスト後に画面が固まる」といった声が多く寄せられています。これは、システムリソースの割り当てに差があることが背景にあります。

ChatGPTでは、有料プラン(ChatGPT Plusなど)の利用者に対して優先的に処理リソースが割り振られる仕組みになっており、無料ユーザーはアクセス集中時に後回しにされる傾向があります。したがって、特に昼間や夕方といったアクセスの多い時間帯に利用すると、待ち時間が長くなったり、生成リクエストが実行されず停止したように見えることも。

また、無料プランでは1日あたりの画像生成回数に制限が設けられているため、上限を超えてリクエストした場合も「Processing image…」の表示が出続けるケースがあります。


実際のユーザー報告(Reddit等)から見る共通点

この現象は日本国内に限ったものではなく、海外ユーザーの間でも同様のトラブルが報告されています。たとえば、英語圏最大の掲示板であるRedditでは、次のような投稿が見受けられます。

For the past 3 days, I have been seeing this message:
“Processing image. Lots of people are creating images right now, so this might take a bit. We’ll notify you when your image is ready.”
After this, there’s no way to continue the conversation, as the request continues being processed in the background, and hitting ‘Stop’ doesn’t work either.

この内容を日本語に訳すと、

「ここ3日間ずっと、このメッセージが出たままで:
“画像を処理中。多くの人が画像を生成しているため、少し時間がかかるかもしれません。準備ができたら通知します。”
この表示の後、会話は進まず、リクエストがバックグラウンドで処理され続け、『停止』を押しても無効です。」

という報告になります。

このように、画面上では「処理中」と表示されていても、実際には処理が停止したまま動かない、もしくはリクエストが正常に処理されない状態に陥ることもあるようです。

無料プランで画像生成はできる?実際に検証してみた

検証条件と手順(リクエスト内容・時間帯など)

画像生成が止まってしまうという報告が相次ぐなか、無料プランのユーザーでも本当に画像生成が可能なのかを自ら検証してみました。

テストを実施したのは、2025年5月25日(水)の夜の9時頃。使用したのは無料アカウントで、PC版のChatGPTに日本語で「〇〇の画像を作って」と依頼する形式です。生成内容は「虹の上を歩く小人の画像を作って」といった、特に複雑でもないシンプルなプロンプトを用いました。

AIで生成した虹の上を歩く小人の絵

あえて画像生成が混み合いやすいと思われる時間帯を選び、1回のセッション内で5回リクエストを実行。その反応と生成までの所要時間を記録しました。


生成までにかかった時間と成功率

5回すべてのリクエストに対して、「Processing image. Lots of people are creating images right now, so this might take a bit. We’ll notify you when your image is ready.」というメッセージが表示されました。いずれも英文での表示で、生成中である旨が伝えられます。

結果的に、5回中すべてで画像生成自体は成功しました。ただし、待機時間にはばらつきがありました。最初の3回は、平均して約7分程度待機した後に画像が表示され、次の4回目は2分以内という比較的早いタイミングで画像が表示されました。最後の1回は作成できましたが事情によりタイムは計測できませんでした。(後述)

この結果からわかるのは、「無料ユーザーだからといって必ずしも生成できないわけではない」という点です。ただし、生成処理の完了までには、かなりの待機時間が必要なケースがあるということも事実です。


画像生成の制限と警告メッセージの内容とは?

検証中に、1日あたりの無料生成回数の制限にも直面しました。5回の生成を終えた直後、次のような通知が表示されました:

You’ve hit the free plan limit for image generation requests. You can create more images when the limit resets in 23 hours and 28 minutes.

このメッセージは、「無料プランでの画像生成リクエスト上限に達しました。あと23時間28分経過すれば再び画像を生成できます」という意味になります。

つまり、無料プランでは1日あたり最大5回までしか画像生成を試すことができないという制限があり、それを超えると生成リクエストが無効化されてしまいます。この仕様を知らずに何度もリクエストしてしまうと、「なぜ生成できないのか分からない」と混乱する原因になります。

このように、無料ユーザーであっても画像生成そのものは利用可能ですが、待ち時間や利用制限に対する理解がないと、あたかも「止まったまま動かない」と誤解してしまう恐れがあります。

ChatGPTで画像生成が止まったときの対処法まとめ

ChatGPTで画像生成を試みた際に「Processing image…」というメッセージが表示されたまま動かなくなる――そんな状況に陥った場合でも、いくつかの対処法によって問題を回避・解決できる可能性があります。以下に、有効とされる方法を順にご紹介します。


まずはライブラリ(ギャラリー)を確認しよう

生成処理が終わらずに画面上に画像が表示されない場合でも、実は裏側で画像がすでに生成されているケースがあります。Redditをはじめとする掲示板では、次のようなユーザー報告が見られました:

Weirdly, it says that, but if you check the gallery, the picture is there. So it is making the picture, but saying it’s not possible. ??

この投稿の内容を日本語に訳すと、

「奇妙なことに、画面には“生成中”のメッセージが出続けていたのに、ギャラリー(ライブラリ)を開いてみたら画像がちゃんと出来上がっていた。つまり実際には画像が完成しているのに、画面にはそう表示されていないようだ。」

という意味になります。

このように、画面表示だけを見て「まだ終わっていない」と判断するのではなく、画面左側のメニューにある「ライブラリ」や「ギャラリー」から生成結果を直接確認するのが有効です。見た目には止まっているようでも、すでに生成処理が完了していることがあるため、まずはここを確認してみましょう。

実は今回の検証でも上記の現象が起きていて、最後の一枚がなかなかできないと思い、もしやと情報通りにライブラリを開くとちゃんとできていました。

マイライブラリにあった5枚のが生成画像


時間帯を変えると改善する?混雑状況と回避策

ChatGPTの画像生成機能は、サーバー側の処理リソースを共有する構造のため、アクセスが集中する時間帯では処理が遅延しやすくなります。とくに日本時間の昼12時〜夜9時頃は世界中のユーザーが利用しており、処理が混雑する傾向があります。

こうしたピークタイムを避け、深夜や早朝(例:午前5時〜8時)など、比較的空いている時間帯に生成を試みることで、待ち時間を大幅に短縮できる場合があります。

アクセス集中による一時的な遅延であれば、時間帯をずらすだけで状況が一変する可能性があるため、試す価値は十分にあるでしょう。


ブラウザ変更・再読み込み・キャッシュ削除も有効

時間を空けても改善しない場合は、利用しているブラウザや端末環境を見直すことも重要です。具体的には、以下の方法を試してみてください。

  • 別のブラウザを試す(例:Chrome → Edge、またはFirefoxへ切り替え)

  • ページを再読み込みする(F5キーや Ctrl+R)

  • キャッシュやCookieを削除する

  • 最新バージョンのブラウザを利用する

  • 一度ログアウトしてから再ログインする

これらの方法は、ブラウザ側の一時的なバグや読み込み不良を回避するための一般的な対処法ですが、ChatGPTの画像生成でも一定の効果が報告されています。

特に、「画像生成が止まったまま動かない」「リクエストが送信されたのに反応がない」といった状況では、キャッシュのクリアと再ログインの組み合わせが改善につながることが多いです。

画像生成エラーの原因は?FAQ形式でまとめて解説

ここでは、ChatGPTで画像生成が進まない、止まったままになるといった現象に関して、よくある疑問をQ&A形式で整理し、それぞれの原因や対策をわかりやすく解説します。


Q1. 画像生成できないのは無料だから?

A. 無料プランでも画像生成は可能です。ただし、いくつかの制限があります。

ChatGPTの無料ユーザーでも画像生成機能は利用できますが、以下のような条件が付きます:

  • 1日に生成できる画像の上限は5枚

  • アクセスが集中する時間帯は、処理が後回しにされる可能性が高い

  • エラーメッセージが英語で表示されることが多い

特に、1日の生成上限に達すると、「Processing image…」のメッセージが表示されたまま処理が進まず、理由が明示されないため混乱しやすくなります。無料で利用できる範囲内であっても、制限やタイミングによっては「まったく反応がない」と誤解されることもあるのです。


Q2. 「生成中」のまま固まるのはバグ?それとも仕様?

A. 一時的な処理遅延か、仕様による制限である可能性が高いですが、まれにバグ的な挙動もあります。

「画像生成中」のメッセージが長時間表示される場合、主に以下の原因が考えられます:

  • サーバーが混雑していて処理に時間がかかっている

  • 無料プランで上限に達しており、新たなリクエストが通らない

  • 表示の更新がうまくいかず、実際には生成済みなのに画面に反映されていない

また、まれに「リクエストがキャンセルできない」「会話がフリーズしてしまう」など、UI側の不具合が関与している可能性も報告されています。このような場合は、ライブラリを確認する、ブラウザを変える、再ログインするといった基本的な操作で改善されることがあります。


Q3. スマホでは画像生成できない?PCとの違いは?

A. スマホでも画像生成は可能ですが、PCに比べてやや不安定な場合があります。

ChatGPTはスマートフォンのブラウザからでも画像生成が可能ですが、以下のような違いがあります:

項目 スマホ版 PC版
操作性 △(画面が小さいため操作しづらい)
表示安定性 △(画像が表示されないことがある)
ライブラリ確認 △(アクセスしにくい場合あり)
通信の安定性 △(Wi-Fiやモバイル回線に左右される) ◎(有線・高速回線利用可)

スマホでうまく画像が表示されない場合は、PCでの利用を試すか、Wi-Fi環境下で再トライするのがおすすめです。また、スマホからでも「ギャラリーを確認」することで画像が生成されていたことに気づくケースもあります。


このように、画像生成が進まない理由は一つではなく、利用環境やプランの違い、システム混雑や仕様の制限などが絡み合っていることが多いです。疑問を一つずつ解消することで、よりスムーズにChatGPTの画像機能を活用できるようになります。

まとめ|画像が出ないときはあきらめず、まずチェックを

ChatGPTで画像を生成しようとしたときに、「Processing image. Lots of people are creating images right now…」というメッセージが表示されたまま処理が止まってしまう――。そんな状況は、特に無料プランのユーザーを中心に、多くの人が経験しています。

この現象の背景には、サーバーの混雑や無料ユーザーの制限、ブラウザや端末の不具合など、複数の要因が絡んでいます。「止まったまま動かない」と感じたとしても、実際には裏で処理が完了していることも少なくありません。

そこで重要なのは、あきらめずにいくつかのチェックポイントを確認することです。

  • まずはライブラリ(ギャラリー)を確認し、すでに画像が生成されていないかをチェック。

  • 利用時間帯をずらすことで、混雑の影響を回避。

  • ブラウザを変更したり、キャッシュやCookieを削除して再ログインすることで不具合を解消。

  • スマホよりもPCでの操作のほうが安定しやすく、表示も正確。

また、無料プランには1日5枚という生成上限があるため、知らずに上限を超えてリクエストを送ってしまい「止まっているように見える」こともあります。これを把握していれば、不要な混乱も減るでしょう。

ChatGPTの画像生成は、たしかに便利な機能ですが、現時点ではまだシステム的な制約も多く存在します。しかし、対処法を理解し、ちょっとした工夫をするだけで快適に使えるようになることも多いのです。

ぜひ本記事で紹介した方法を試し、スムーズな画像生成体験に役立ててみてください。

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