新しい目標を立てたときは「今度こそがんばろう！」とやる気に満ちていたのに、気がつくと途中でやめてしまっていた――。
そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
「どうすれば最後まで目標を達成できるの？」「続けるコツってあるの？」
そう悩んで検索してきた方も多いかもしれません。
実は、目標が途中で挫折してしまうのには、よくある共通の原因があります。
逆に言えば、ちょっとした工夫やコツを取り入れるだけで、続けやすさはぐんとアップするのです。
この記事では、初心者の方でもムリなく取り組める「続ける仕組みづくり5ステップ」をご紹介します。
資格の勉強、ダイエット、趣味、家事の習慣化など、どんな目標にも応用できる内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
あなたの「今回は続けられた！」という成功体験のきっかけになればうれしいです。
なぜ目標は途中であきらめてしまうの？
よくある失敗パターンとそのワケ
新しいことに挑戦しようと決意したものの、なぜか途中でやめてしまった――そんな事例は数えきれないほどあります。
たとえば：
-
「英語を勉強しよう！」と意気込んだのに、わずか3日で手が止まってしまった
-
「痩せたい！」と思いながらも何も行動に移せなかった
-
「資格試験に挑戦する」と言ったまま、気づけば数か月経っていた
こうしたケースに共通しているのは、目標がぼんやりしているという点です。
やりたい気持ちはあるのに、何から始めたらよいのかがはっきりしないため、行動に移すハードルが高くなってしまうのです。
「やる気」だけに頼っていませんか？
もうひとつ多い原因は、やる気（モチベーション）任せになってしまうことです。
目標を立てた直後は気持ちが高まっているため、スムーズに行動できることも多いでしょう。
しかし、日が経つにつれてどうしてもその「やる気」は自然と波が出てしまいます。
やる気だけを頼りにしていると、その波に左右されやすくなり、「今日は気分が乗らないからまた今度」となりがちです。
その結果、次第に間が空いてしまい、やがてフェードアウトしてしまう…。そんな悪循環に陥るケースも少なくありません。
達成しやすい目標にはこんな共通点がある
「具体的・測れる・期限つき」がポイント
目標を立てるときに、ちょっとした工夫を加えるだけで達成率がぐんとアップします。
特に意識したいのが、次の3つのポイントです。
1️⃣ 具体的であること
「資格を取る」よりも、「11月の宅建試験に合格する」など、誰が見てもわかる表現にしましょう。
目標が具体的になると、そこに向けて何をすべきかがはっきりします。
2️⃣ 測定できること
「毎日30分ウォーキングする」「月に3冊本を読む」など、数字や頻度で確認できる形にすると、進捗が見えやすくなります。
達成感を感じられることが、次の行動につながりやすくなります。
3️⃣ 期限が決まっていること
「年内に5kg減量する」「3か月以内にポートフォリオを完成させる」など、いつまでにやるかを決めることも大切。
締め切りがあると、行動のリズムが生まれ、先延ばしを防ぐ効果があります。
この3つを意識して目標を立てると、日々の行動と自然につながりやすくなるのです。
自分にちょうどいいペースを意識しよう
加えてもうひとつ大切なのが、自分のペースに合った目標にすることです。
意欲が高いとつい理想を詰め込みすぎてしまいがちですが、現実の生活や仕事とのバランスも考えて設定しましょう。
たとえば、
-
忙しい日は短時間でもOKとする
-
無理なく続けられる頻度にする
など、「これならやれそう」と思えるペースにする方が、結果的に長続きします。
【初心者向け】続けやすくなる5つのステップ
ステップ1｜なりたい未来を思い描く
まずは自分がどんな未来を目指しているのかを具体的にイメージしてみましょう。
「なんとなく頑張りたい」では方向性がぼやけてしまいます。
反対に、理想の姿が明確になると、やるべきことや優先順位が見えてきます。
たとえば：
-
3年後には在宅で働くWebデザイナーとして独立したい
-
健康的な生活を送りたいので、半年以内に生活習慣を整えたい
このように、リアルに思い描くことがモチベーションの源になります。
ステップ2｜今の自分を知る
次に、現状を客観的に整理してみましょう。
理想の未来とのギャップを知ることで、どこから取り組めばよいかが明確になります。
具体的には：
-
持っているスキルや知識
-
1日に確保できる時間
-
現在の生活スタイルや環境
例：
-
デザインソフトの使用経験がない
-
育児のため、学習にあてられる時間は1日1時間程度
こうした現状把握が、無理のない計画づくりの土台になります。
ステップ3｜小さな目標に分けてみる
大きな目標をいきなり達成しようとすると、どうしてもハードルが高く感じてしまいます。
そこで、達成可能な小さなステップに分解するのがポイント。
段階的に目標を設定することで、「ひとつずつクリアしていける」という安心感が生まれます。
例：
-
1か月目：CanvaやFigmaの基本操作を学ぶ
-
2か月目：ポートフォリオ用の作品を5点作成する
-
3か月目：クラウドソーシングで初案件に応募する
小さな達成を積み重ねることで、自信も自然と育まれます。
ステップ4｜進み具合を「見える化」する
目標に向かって進んでいる実感を持つには、今どこまで来たのかが分かることが大切です。
そのためには、進捗を数字やチェックリストなどで「見える化」しておきましょう。
例：
-
「毎週3記事読んで要点をまとめる」
-
「月に2件、案件に応募する」
達成状況が目に見えると、「ここまでできた！」という達成感が得られます。
この小さな喜びが、次の行動へのモチベーションにもつながっていきます。
ステップ5｜ゴールまでのスケジュールを立てる
「いつまでにやるか」をはっきりさせておくと、先延ばしの予防になります。
たとえば、
-
ゴール日をカレンダーに記入しておく
-
週ごと・月ごとのチェックタイミングを決める
など、時間の区切りを意識することが効果的です。
また、定期的にスケジュールを振り返る時間も取りましょう。
「進み具合はどうか」「必要ならどこを調整するか」を確認することで、より柔軟に進めることができます。
目標を生活に取り入れるちょっとした工夫
日常の「きっかけ」に紐づけてみよう
目標を立てただけで満足してしまい、気づけば取り組むのを忘れていた――そんな経験はありませんか？
目標を日常の行動に自然に組み込むことが、続けやすさのカギになります。
たとえば：
-
朝起きたら手帳を開いて、その日の予定と目標を確認する
-
寝る前に今日できたことを5分だけ振り返る
-
スマホに通知を設定して習慣化をサポートする
こうした「きっかけ行動」とセットにすることで、無理なく日常に溶け込ませることができます。
小さな成功体験を積み重ねる
目標を続けるうえで大事なのは、完璧を目指しすぎないことです。
たとえば、いきなり「毎日1時間トレーニングする」と決めても、続けるのは大変ですよね。
それよりも、「まずは1日5分だけやってみる」など、ハードルを下げて取り組む方が長続きしやすいのです。
小さな成功体験を積み重ねていくことで、自然と「もう少しやってみよう」という意欲が湧いてきます。
こうして成功のリズムを作ることが、挫折を防ぐコツになります。
やる気が出ないときはどうする？
これまでの「できたこと」を振り返ろう
どんなに意欲的にスタートしても、途中でやる気が落ちるのは自然なことです。
そんなときは、「なぜやる気が出ないんだろう…」と悩むよりも、これまでに達成した小さなことを振り返るのがおすすめ。
-
以前できなかったことが、今はできるようになっている
-
少しずつでも前に進んでいる
こうした自分の成長を実感すると、自信が回復しやすくなります。
環境を変えて気分転換してみる
やる気が低下しているときは、気分を切り替えるために環境を変えてみるのも効果的です。
-
作業場所を変えてみる
-
音楽を流してリラックスする
-
少し外に出て散歩する
ほんの少しの変化でも、気分がリフレッシュされて、新たな気持ちで取り組めることがあります。
人に話してモチベーションを取り戻す
目標が続かないときや気分が落ち込んでいるときこそ、家族や友人に話してみるのもひとつの方法です。
話すことで自分の考えが整理され、新たな視点や励ましが得られることも。
「応援してもらえた」「共感してもらえた」というだけでも、やる気が戻ってくるきっかけになることがあります。
よくあるQ&A｜こんなときどうすれば？
途中で目標を変えてもいいの？
もちろんOKです！
目標は「一度決めたら最後まで変えてはいけないもの」ではありません。
状況や気持ちの変化に合わせて見直すことも、前向きな行動のひとつです。
ただし、「なぜ変えたいと思ったのか」を振り返ると、次の目標設定にも活かせますよ。
モチベーションがどうしても上がらないときは？
そんなときは「小さな行動だけでもやってみる」ことを意識してみてください。
完璧にやろうとすると負担が大きくなり、余計にやる気が出なくなりがち。
たとえば「5分だけやってみる」など、ハードルをぐっと下げると意外と動き出せることも多いんです。
家事や育児の合間でも続けられる？
「スキマ時間に取り組める形」に目標を工夫するのがポイントです。
たとえば：
-
音声教材やポッドキャストを活用して「ながら学習」
-
10分単位で区切って作業できる工夫をする
-
スマホのメモアプリで簡単に進捗管理
など、生活にフィットさせる形にすると、続けやすくなりますよ。
まとめ｜「無理なく続ける」が一番のコツ
目標を立てるとき、「なんだか難しそう」「どうせ途中でやめてしまうかも…」と感じる方も多いかもしれません。
ですが、ちょっとしたコツや工夫を取り入れるだけで、目標はずっと続けやすくなるものです。
大切なのは、無理をせず、自分のペースでコツコツ進めていくこと。
途中で計画を見直したり、環境に合わせて柔軟に調整していくことも、立派な「前進」です。
そして何より、「自分がやりたい」「こうなりたい」という気持ちを大切にしてください。
今日から、どんなに小さなことでも構いません。
あなたらしい目標をひとつ始めてみませんか？
きっとそれが、未来の自分にとって大きな一歩になるはずです。
